中小企業診断士とは

 

中小企業診断士とは、経営コンサルタント唯一の国家資格のことです。

 

ただの「経営コンサルタント」という名称はどんな方でも名乗ることができてしまい、信用力や能力の参考になりません。実際に、テレビなどでも毎日のように経営コンサルタントという名称を耳にするかと思います。これでは、誰が十分な能力を持っているのか、誰を信頼してよいのかが分かりません。

 

このような背景から、国家資格に合格した者を中小企業診断士として経済産業省が登録しているのです。この登録制度については、中小企業支援法第11条及び中小企業診断士の登録等及び試験に関する規則により定められています。
(なお、中小企業診断士試験の合格率は1次試験25%、2次試験25%、全体としておよそ4%の難関として知られています)

 

 

また、中小企業診断士は以下のように定義されています。

 

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家です。

(経済産業省中小企業庁ホームページより引用)

 

 

「診断・助言」という部分が少し分かりにくいかと思いますので、中小企業診断士の業務と役割についても定義を確認したいと思います。

 

(1)診断士の業務
診断士の業務は、中小企業支援法では中小企業者がその経営資源に関し適切な経営の診断及び経営に関する助言とされています。現状分析を踏まえた企業の成長戦略のアドバイスが主な業務ですが、その知識と能力を活かして幅広く活躍しています。

 

(2)診断士の役割
診断士は企業の成長戦略の策定について専門的知識をもってアドバイスします。また、策定した成長戦略を実行するに当たって具体的な経営計画を立て、その実績やその後の経営環境の変化を踏まえた支援も行います。このため、診断士は、専門的知識の活用とともに、企業と行政、企業と金融機関等のパイプ役、中小企業施策の適切な活用支援まで、幅広い活動に対応できる知識や能力が求められています。

(経済産業省中小企業庁ホームページより引用)

 

 

これが、中小企業診断士の業務と役割です。「経営資源に関し適切な診断」「および助言」という部分については、いわゆる経営分析や経営コンサルティングそのもののことを指していることになります。

 

 

つまり、中小企業診断士の役割をまとめると、
・会社や事業の現状について財務分析や顧客分析など様々な経営分析を行うこと
・その結果から経営課題を抽出し、具体的改善策を実行すること
・その結果として、会社や事業の業績向上に資すること

 

このような形になります。当事務所で言えば、税理士としての業務は「税務申告や記帳代行、税務相談」、行政書士としての業務は「営業許可申請や法律書類作成」ですので、これらの資格でカバーできない経営面での問題を中小企業診断士としての知見・経験を活用して解決する、というような位置付けとなります。

 

このような背景から、各種申告や手続に加え、経営に関する問題・課題のトータルな解決を専門として業務に当たっております。

 

 

トップへ戻る